【体験記】西麻布で心と体に向き合う。大本山永平寺別院 長谷寺「道元禅師御征忌・報恩法脈会」2泊3日の参禅・授戒体験
2026年11月02日
こんにちは!
今回は10月27日〜29日の3日間、東京都港区西麻布にある大本山永平寺別院 長谷寺(ちょうこくじ)にお籠もりし、「道元禅師御征忌(ごしょうき)・報恩法脈会(ほうおんほうみゃくえ)」に参加してきました。
表参道や六本木から徒歩圏内とは思えない、一歩山門をくぐれば静寂に包まれた禅の修行道場。日常生活から離れ、自分自身とじっくり向き合った2泊3日の記録をブログでお届けします。

始まりの山門前(初日:10月27日)
長谷寺に到着し、まず目に飛び込んできたのは「補陀山」と掲げられた格式高い山門。
門の傍らには「道元禅師御征忌・報恩法脈会」と大きく書された看板が掲げられていました。
「いよいよここから、身を正して自分と向き合う3日間が始まるんだ」と、背筋がすっと伸びる思いがしました。
受付を済ませて道場に入り、オリエンテーションを受けた後は、お寺での作法や「お戒律(仏弟子としての教え)」を学ぶ時間、そして静かな坐禅の時間が始まります。
2日目:静寂のなかで知る「戒」と「祈り」
朝は清々しい静けさのなかでの朝課(朝のお勤め)からスタート。
日中は、高僧の先生方から分かりやすく丁寧にお話をいただく「説戒(せっかい)」や、厳かな「道元禅師御征忌法要」が行われました。普段の生活はどうしてもPCやスマホに囲まれ頭の中がざわつきがちですが、読経の響きとお焼香の香りのなかで、ただ「今、この瞬間」に集中する贅沢な時間を過ごします。
また、修行中の食事である「精進料理」も貴重な体験でした。
一粒のお米、一口のお味噌汁にも感謝し、音を立てずに丁寧にいただく——。普段の食生活がいかに慌ただしかったかを実感させられます。
最終日(3日目:10月29日):授戒・血脈を授かり新たな気持ちで下山
3日間の集大成となる「授戒」の儀式が行われ、仏弟子としての名前(戒名)と、お釈迦さまからの教えの系譜をしるした「血脈(けちみゃく)」をいただきました。
暗闇のなかで行われる儀式はとても幻想的で、心に深く刻み込まれる瞬間でした。
すべての行持を無事に終えて山門を出たとき、そこにはいつも通りの都心の風景が広がっていましたが、自分の心の中はどこか清々しく、穏やかな風が吹き抜けているような感覚がありました。
参加してみた感想まとめ
都心で本格的な禅の体験ができる(表参道・六本木から徒歩圏内とは思えない静けさです)
「日常の忙しさから離れたい」「自分を見つめ直したい」という方にぴったり
食事・作法・法話のすべてが学びと気づきの連続
2泊3日、スマホの電源を少しオフにして心と体を調える時間は、今の時代にこそ必要な時間なのかもしれません。
あたたかくご指導くださった和尚様方、一緒に修行を共にした皆様、本当にありがとうございました。また気持ちを新たに、日常の日々を丁寧に過ごしていきたいと思います。
【追記】血脈を頂きました。

『雅峯承然(がほうしょうねん)』という響きと自分なりの解釈
今回の報恩法脈会で、大変ありがたい戒名『雅峯承然』を授かりました。
この響きと文字の意味を改めて自分なりに噛み締め、こう解釈しました。
雅(が):自分の名前からいただいた、誠実で美しく正しい心。
峯(ほう):職人・技術者として目指すべき、高く揺るぎない道のりの頂。
承(しょう):先人の技や伝統、教えを素直な心で真摯に受け継ぐこと。
然(ねん):飾らず、奢らず、あるがままの澄んだ心で歩む姿。
💡 この名に込める自分自身の誓い
「高い嶺(技術や人間性)を目指して日々弛まぬ精進を重ねる。しかし決して己を過信することなく、先人から受け継いだ伝統や教えを素直に『承』け継ぎ、感謝の『念』とありのままの飾らない心で、一日一日を丁寧に歩んでいく。」
現場での手仕事に向き合う時も、日々の生活を営む時も、この「がほうしょうねん」という響きを胸に、ブレない軸を持って歩んでいきたいと思います。
📍 寺院情報
寺院名:大本山永平寺別院 長谷寺(ちょうこくじ)
住所:東京都港区西麻布2丁目21-34
宗派:曹洞宗